岐阜県関市にて古民家再生の現場が始まりました。
裏山を背負った古民家の横には清流板取川、この民家はもともと紙漉き職人の家でした。
現在も裏山の岩からわずかに水が浸み出ていますが、昔は山からの豊富な湧き水で紙を漉いていたのかなと。
小さなお子さんがいらっしゃる建主さんは、豊かな里山で子供と暮らすためにここに移住されます。
裏山に登ったり川に下りたり、農耕や家畜をしたり狩猟や採集をしながら、食の自給。薪ストーブや太陽熱を利用してエネルギーの自給。そして、堆肥小屋やバイオトイレやビオトープを通していのちの循環。
そんな暮らしを支える大切な場を、建主さんと頼もしい職人たちで作っていきます。
昔ながらの伝統的なやりかたで家を直し、土地を読んで手を加え、今ここでできる循環をめざす。
一年後には、ここで人が暮らす事で今より多くの生き物が暮らす場所となり、建主さん家族も植物や動物と同じように少しでも自然の循環の輪に近づいた暮らしができますように。


大工 遠藤寿紀
左官 森孝太
土木 早矢仕玄
庄司正昭
天野圭介
渡邉克彦
水道 大脇俊介
設計 水野友洋