10月完成に向けて進んでいる「石場建ての助産院」、お施主様のご厚意により完成見学会を開催させていただくこととなりました。
当日は、建主であり助産師の堀江さんと、トシ建築の遠藤さんと、水野の3人でお待ちしています。
「石場だての助産院」は、自然分娩の助産院です。
この現場と関わるようになり、自然分娩というお産は石場建ての家のように昔から当たり前に続いてきた営みであることを知りました。時代の流れのなかで、規則やルールが生まれ、続ける事が簡単ではない境遇が似ている事も知りました。
自然分娩も石場建ても自然に従った素晴らしい営みだと感じますが、どんどん減ってしまう事が本当にもったいない、惜しい事です。
時代に逆らうつもりではないですが、多様性の価値を認める今こそ、心から良いと思えるものの一つとして多くの人に知って頂きたいと思います。
というわけでこの日の見学会では、助産師の堀江さんからは自然分娩についてのお話が聞けますし、遠藤さんと私からは石場建てのお話をさせていただきます。
小さな助産院の為、少人数で開催させていただきます。
今回は自然分娩に興味のある方と、石場建ての家作りや民家再生をご検討いただいている方・興味のある方向けの見学会になります。
日時
10月5日(日)
① 09:00ー10:00
② 10:30ー11:30
③ 13:00ー14:00
④ 14:30ー15:30
⑤ 16:00ー17:00
場所
岐阜県川辺町
※ 申し込み完了後にご連絡します。
申し込み
下記フォームよりお申込みお願いします。
https://forms.gle/suEwjxXNKX2uCCTM9
※ 定員に達し次第締め切らせていただきます。
※ 申し込み完了後、確認メールをお送りします。
※ お子様の見学はお断りする場合があります。
※ 今回は石場建ての家作りや民家再生をご検討いただいている方・興味のある方向けの見学会です。建築関係の方はご遠慮ください。
施工風景
材木は地元の東濃桧。
天然乾燥した桧を職人の手で刻み組み上げます。
ボルト・金物や合板・筋かいに頼らない、伝統的な「木組み」の構造。

柱脚は、土の上に石をすえ柱をたてる「石場建て」です。

上棟式は餅投げ!


「木組み」の構造と伝統的な「土壁」の構造。

壁はシュロ縄で竹を編み、泥を塗る。

多治見で採られた粘土に藁を発酵させた荒壁。

乾燥後の荒壁。

豊田の土と藁スサと砂からなる中塗り土。

内部の仕上げは中塗り土。

床板の下には、もみ殻燻炭の断熱材。

天井と床は無垢の板、壁は土と木。
仕上げから隠れてしまう構造まで、全て自然の素材で構成された「石場建ての助産院」です。
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