「石場建ての小冊子」資料請求

石場建ての小屋作りワークショップ 1回目

はじめに

地元の美濃加茂市にて、小屋作りのワークショップをしました。

やまのはたへ さん主催で、山の片隅に一坪の小屋作り。
今回はトシ建築の遠藤さんと講師として参加。
大工工事は遠藤さん、私は設計と土木と左官です。

こんな、素敵な山の中です。
車が入れる道が無く、手入れされた里山は美しい。

 

テーマ

今回の小屋作りの目標は、こんな感じです。
1.DIY好きのお父さん・お母さんが、小屋が作れるようになる。
2.材料費は目標10万円/坪、軽トラで調達できる材料で作る。
3.里山の風景に馴染み、できるだけ土に還る素材で作る。

 

設計図

今回の図面はこんな感じです。

山の中の一坪の小屋です。

 

スケジュール

全3回のワークショップ。

1回目 丁張と石据え (1日)
2回目 刻みと泥仕込み (1日)
3回目 建前と竹小舞土壁 (2日間の合宿)

 

遣り方

遣り方の講師は遠藤さん。
今回は、最初から始めるという事で、小屋を建てる場所を決めるところからスタートです。
というのも、建主より事前準備はなしで、準備からお願いしたいとのご依頼で・・・。(笑

まずは、建て主さんと相談しながら、周囲の環境を読みながら、場所を考え中。
後ろの崖や、日当たり、動線や将来的な事など機能的な事であったり、隣の木とのバランスや、畑から見える佇まいなど意匠的な配置も考えます。

場所が決まったら、遠藤さんより、遣り方の目的や作り方の説明です。

基準の高さは、今回はレザーを買わなくても建てられるようにと、遠藤さんがペットボトル水盛り管で出してくれました。
まさに、水盛りですね。

水平の水貫が決まったら、通りは大矩で出して、水糸を張る。
昔何も知らずDIYをやっていた頃は、とにかく矩(直角)を出すの苦労したことを思い出しました・・・(笑

9:30から作業を開始して、11:00には遣り方完了。

参加者の方からは、建築や土木の現場でよく見る柵の役割が、よくわかりましたとのご感想。

予定より早く終わったので、お昼休憩の前に、皆さんで石据えの材料集めをしました。
石据えの材料と言っても、小さい石・中くらいの石・大きい石と、落ち葉。
自然の素材で作ると言う事で、素材もその日に現地調達です。

石据え

午後からは、私の担当の石据え。
作業中は、写真が撮れませんでしたが・・・、今回据える石は5個。
最初に私が見本の石を一つ据えて、その後は4組に分かれて、1組1個石を据えて頂きました。

当初は、焼き杭を打って栗石の予定でしたが、予想外に地盤が良く掘るほどでもなかったので、山際は杭も打たず小さな石や瓦片敷きの上に礎石を据えました。

落ち葉は周りに落ちている、石は掘れば出てくる。
建築の素材をホームセンターに買いに行くのではなく、現地で調達できる所が、伝統工法の楽しい所ですね。

今回は柱立ちでは無く、土台敷きなので、石場天の精度が求められましたが、±3mm程度でおさまりました。調子が悪い所があれば、建前の前にビシャンで調整します。
今回の参加頂いた皆さんは、畑をされている方が多かったからか、土を触り慣れているようで、石据えも思ったより正確でスムーズに行きました。

出来上がり。
やはり現地調達の石に勝る美しさは無いですね。

12:45から始めて、15:00には終了。

手刻み実演

本日最後の内容、来月の2回目の刻み作業の予習です。
遠藤さんに、柱の長ホゾと土台のホゾ穴加工を、手ノコと鑿とドリルを使って、実演して頂きました。

電動工具を使わなくても、手際よく仕事をされる遠藤さん。

実演は40分。
予定通り16:00までに全工程が完了しました。

最後に


とりあえず、今回は予定通り作業ができて、一安心。
次回2回目の手刻みのワークショップでは、午前中はしっかり刻みの練習をして、午後からは柱の長ホゾと土台のホゾ穴加工を一人一カ所墨付け刻みをして頂く予定です。

まっすぐ建つのでしょうか・・・、お楽しみです(笑

建主 やまのはた
大工 トシ建築
設計 水野設計室