恵那の石場建て 設計例に追加しました

石場建ての小屋作りワークショップ 3日目【建前編】

前回の続き

ワークショップ3日目は、いよいよメインの建前です。
引き続き、遠藤さんのレクチャーを聞きながら、進めます。
まず午前中は、前回の刻みの残り仕事と、垂木の加工をしました。

 

 

 

材料運搬

一通り刻み忘れやミスがないかの確認をしたら、材料運搬です。
現場には、車では行けませんので、みんなで山の上まで手運びです!

 

 

 

建前の前に、まずは地面を傷めないように大量の落ち葉で養生します。
次に、安全祈願のお清めの儀式。四隅の礎石に、お酒とお塩。

 

 

建前

建前開始です。
通りを確認して、番付を確認しながら材を配っていきます。

 

 

土台

一個目の土台が、ばっちり納まる。
この調子なら、上手く行きそうですね!

 

 

土台を敷いたら、貫を差しながら柱を落としていきます。
番付けを見ながら、順番に組んでいきます。

実は、皆さんが刻んだ材木には、それぞれの皆さんの名前も刻まれていまして、ちょっとドキドキしながらの建前だったんですね(笑
もし、ちょっとぐらい斜めに建っても、良しという事で!

 

 

 

梁桁

ここからは、カケヤ(大きな木槌)で叩いて組んでいきます。

 

 

 

 

 

 

途中、ちょっと刻みミスもありましたが、手直しできる範囲で、問題なく進みました。

込栓

接合部には、込栓という楔(くさび)で組んでいきます。
遠藤さんの説明を聞きいて、実際に楔を打ち込んで、木組みの意味を実感して頂けたんじゃないでしょうか。

 

垂木

梁桁まで組み終えたら、次は屋根下地の垂木。
垂木は、五寸釘を打っていきます。

 

 

 

上棟

13:00から建て始めて、あっという間の2時間でした。
無事に今日の目標達成です。

野地板は明日貼ります。
なぜなら、野地板を貼る前の垂木がかかった姿は、建前の時の一瞬しか見れない姿です。
この姿を一晩だけでも長く楽しむ為ですね。

 

 


みんなで据えた石の上に、みんなで刻んだ木と木を組んで、こんな小屋が作れてしまうんですよね。

私も初めて木組みの建前を見た時は、頭では理解していましたが、いざ建っていく姿を見ていると、なんだか目の前で起こっている事が信じられなかった事を思い出します。
山に立っていたあの木が、人の手によって製材され刻まれる事によって、コンクリートや金物・ボルトを使わずに、ちゃんと建つ。

こんな木の家に暮らしたい人が増えたらいいですよね。

 

 

竹小舞加工

無事に建って、今日はここまでと思いますが・・・、
今回のワークショップはハードスケジュールなので、ここから明日の竹小舞の竹準備です。

 

 

写真を撮り忘れてしまいましたが・・・、
昨年の秋に伐った竹を、竹割器で割って、節を取って、必要な長さに切ります。
地味で手間のかかる作業ですが、みんなでやると早いですねー。

 

 

竹の準備が出来たところ、3日目の予定は終了です。
夜は、上棟祝いの宴会でーす。