今回の基礎はこちらです。
家が密集する住宅地で地盤は良くないですが、この条件下でも不同沈下が起こらないよう、極力地面を塞がずコンクリートの使用を減らした基礎を考えてみました。また、揺れやすい地盤でもあるので、極力礎石のサイズを大きくし、万が一滑って石から落ちても戻しやすさも考えました。長く持つ家に必要な事は、直しやすい事です。
仕事のしやすさなど予算や強さのバランスも考えた、42個の独立基礎です。
こちらは、玄関階段の着地地点となる大きな石、2.7M×0.9Mです。
ここ数年いろんな石をいろんな所に使ってきましたが、素材は一期一会の出会いで、既製品にはない楽しさがあります。素材は奇をてらわず、思っているより大胆に決断するようのが良いようです。
この大きな石も、数年前から目を付けて、いつかやろうと思ってひきだしに閉まっていた、大きな石なのです。
さて、桑名の石場建ては、明日から建前です。
久しぶりに太鼓梁を使わずに組む軸組ですが、太鼓がないかわりに永遠と渡り顎で組み上がっていきます。
多分、豪快な木組みが立ち上がるはずで、初めての軸組にワクワクしてます。