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桑名の石場建て2 墨付け 手刻み

2024年秋、桑名の石場建て刻みが始まりました。

建て主さんと初めてお会いしたのは2022年夏、音楽家の家の構造見学会の時でした。
その後設計がスタートしたのは2023年夏で、設計の終わりが2024年春で、申請の終わりが2024年の秋。かなりの長丁場でしたが、ようやく刻みまで辿りついて一安心です。

 

 

この家は、普段よりサイズが大きかった事や、条件が厳しかった事もあり、悩みに悩んだ家でした。

夏からプランを描き始めたものの、なかなか調子が上がってこず、久しぶりに何案没になったかわからなくなるくらい軸組を描きました。一時休憩してほったらかしの期間があったのですが(建て主さんには申し訳ない・・・(笑)、2023年大晦日の夜に急にすべてがしっくりはまった軸組を思いついて、そのまま正月に一気に構造図を書きました。そんな懐かしい思い出の家。

それが、いよいよ現実に建つかと思うと楽しみなのです。

 

 

棟梁は、船頭の土壁に引き続き紬建築の大工頭の黒川さんです。
達筆で、眼鏡と藁草履が目印の大工さんです。

 

 

 

では、ざーーーーーと、刻みの様子です。
写真は、黒川さんが撮ったものも入っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貫は五分厚の先入れです。

今回は貫のルールを決める事で、墨付け・刻みや建前・貫探しの時間削減計画を実行中です。
最近は家の価格はまだまだ上がっていますが、作り手側も毎回計画人工と実行人工を元に、小さな改善を繰り還す事で、家作りで一番大きな大工人工を少しでも抑える努力を続けくてはですね。

 

 

では、その成果は、建前の時に。