貫まで差し終わり、大工工事は一先ず終わり。
地盤も躯体もだれていた民家が、シャンとしましたよ。
ご覧の通り、壁は多め。合板・筋かいや金物・ボルトに頼らない木組みの民家再生です。
可能な限り耐震要素を足しながら、元の姿に戻します。
もちろん、風と視線の通り道もしっかり計画してます。
泥がつくのが楽しみですね。
脚固めは、雇いほぞ車知栓。
梁の入れ替えは、台持ち。
柱の根継ぎは、金輪。
作業風景です。
今回は、解体から随分長い時間、現場に入り浸り、作業を見させて頂きました。
傾いて癖のついた躯体、自重で撓み水平方向に湾曲した梁、昔の大工の間違い・・・などなど、民家再生の難しさを実感しました。おかげで、古い民家の見定め方や、調査や設計時に注意する事など、いろいろ知る事が出来ました。また、大工仕事についても、どこまで土場で刻んきて、どこを現場で刻むのか。そんなことも、いろいろ考えさせられました。
次は、竹小舞下地荒壁塗り作業になります。
左官屋さん、少し遅れるとの事。