【ご案内】3月31日 三和土ワークショップ

茅刈会のお誘い 12月2日(土)・3日(日)

岐阜県の瑞浪芸術館と恵那の岩村で茅刈りのご案内です。
待ちに待った茅刈りの季節になりました。
私は今年も茅刈りに行きます。だれか一緒に行きませんか?というお誘いです。

茅場のススキは、いろんな事を考えさせてくれます。民家の事、生物多様性の事、気候変動の事、コモンの事、暮らしの事、里山の事、これからの事、世界の事。

昼は場茅で汗を流し、夜は茅葺き屋根の下で囲炉裏を囲んで、お酒を飲んで語り合う。
茅葺き職人さんはいないですが、茅葺き民家の住まい手さんの比率は、おそらく国内トップ級です。
茅刈りと言っても、ススキの原っぱで、初めての方や顔なじみの方とおしゃべりしたり、寝っ転がってお茶を飲んだりする、ただただ豊かな時間なのです。

去年初めてWeb上でお誘いさせて頂いたら、2組の方が来て頂きとても楽しかったので、今年も新しい出会いを求めてお誘い中です。
決まっている事は以下の内容で、人数に合わせて詳細はこれから考えます。
ご要望があれば、教えて下さい。

12月2日 13:00ー 瑞浪芸術館の茅刈り+茅葺民家見学
12月2日 18:00ー 茅葺民家で夕食(宿泊可)
12月3日 8:00ー 恵那の石場建ての現場見学
12月3日 9:30ー 岩村の茅刈り+茅葺民家見学

参加希望の方は、お問合せからご連絡下さい。

 

 

瑞浪芸術館の茅刈り

12月2日は、NPOの芸術館の屋根の葺き替えの為の茅刈りの手伝いに行きます。
詳細は、以下のページをご覧ください。

https://www.facebook.com/mizunamigeijyukan

 

 

岩村の茅刈り

12月3日は、「築120年の茅葺古民家を、地域の交流の場として守り継ぎたい」と、茅刈りを続けている方たちのお手伝いに行ってきます。
詳細は、以下のパンフレットをご覧下さい。

 

茅刈り

茅は毎年刈る事で、茅葺きに適した長持ちする茅が育ちます。昔から茅場は、屋根を葺く為の建築材料として使うために、地域の人たちの暮らしの中で守られてきました。今は茅葺き民家が減ったので、茅を刈る必要がなくなり、毎年刈らなくなってしまうと、茅場は森となり、茅場は消滅してしまいます。
20年ぐらいで葺き替える茅葺き屋根は、数軒の茅葺き民家で暮らす方が、共同で茅刈りをすることで維持してきたのです。今は数軒も茅を葺いている民家はないのですが、これから一軒二軒と増やしていけたらいいなと思っています。

茅場は、人が暮らす里と動物が暮らす山の間に位置する里地里山です。
民家の屋根を葺く為に人間の暮らしの都合で作られた茅場は、自然ではない環境なのですが、そのような場所で暮らした生き物たちが集まってきます。場所の多様性が広がる事で、生き物の多様性が広がり、その土地の生態系が強くなっていきます。
茅を刈る事は、自然を再生する事にも繋がるのですね。

また茅葺き屋根は、葺き替えの時には使い終わったたくさんの古茅が出てくるのですが、古茅も土に還したり、家畜のえさに使ったりと、最後の最後まで自然をより良くする循環の役割を果たします。ついでに、茅を刈ったり、茅を葺き替えるする事が、私たち人の繋がり(=循環)にもなるのです。

 

茅を刈りに来られる方々の思いは、皆さんそれぞれです。
茅を刈る事と同じくらい、参加された方同士の交流も大切にしています。
時間は決めていますが、来れる時間帯に来て頂いても構いません。
どうぞ、よろしくお願いします。