【ご案内】7月30日・31日 音楽家の家 構造見学会と竹小舞ワークショップ

【土壁会】漆喰作りワークショップ

先日はお日柄も良くワークショップ無事終了しました。
今までの建て主さん達が多く参加して下さいました。
遠い所、ありがとうございました。

さて今回は、以前から興味のあった漆喰作りを行いました。
現在進行中の豊田の石場建ての外部の左官仕上げの約50㎡分の漆喰を作ります。

今回は、現場近くの豊田黄土を少し混ぜて、ほんのりクリーム色の漆喰として使用します。
施工日まで少し時間があるので、黄土と麻スサは施工日直前に調合します。
というわけで今回は、消石灰と海藻糊と水で漆喰クリームを作ります。

うっかりして、市販の乾燥状態の海藻糊の写真を取りそびれてしまったのですが、乾燥昆布のような姿をした「つのまた」と呼ばれる海藻糊を使用しました。海藻糊は、水に浸して一晩経過したものを、お鍋に移して約1時間煮込みます。

調合比
海藻糊(500g) + 水(20L) = 海藻糊水(20L) 。
海藻糊水(20L) + 消石灰(20kg) = 漆喰クリーム(20L) 。

お鍋で海藻糊を煮込んでいる様子です。
濃縮の磯の香り。

うん、臭い!

十分煮立ったら、海藻糊の破片やゴミを分ける為に、篩で濾して液体の状態で取り出します。

消石灰に海藻糊の液体を加えて、水を調整して攪拌したら石灰クリームの完成です。

こちらが今回使用した消石灰。

こちらは、今回使用しませんでしたが、今も販売されている粉糊(こなのり)。
インスタントの糊で、この糊の粉末と消石灰を混ぜても漆喰クリームは作れます。

ちなみに現在は、既製品の漆喰(既調合漆喰)が一般的で、私もそれしか見たことがありませんでした。既調合漆喰とは、消石灰と糊が調合されている漆喰の事です。

聞いたところによると、少し前は現場で消石灰と粉糊を練っていたとの事。
今回のように海藻を煮て糊を精製していたのは、ひと昔前との事。

今回のやり方で、一回で作る漆喰の量は約20L、約20㎡分。計3回で50㎡分作りました。
実際に昔ながらの作り方を見せて頂き、どれほどの手間がかかる作業か知ることが出来ましたし、実際に海藻を煮て糊が生成できる事も知ることも出来た。

最近の私の仕様は、内部は砂と土を練った中塗仕上げが多いのですが、外部は雨当りの事を考えると漆喰仕上になります。
消石灰の元となる石灰石の採取方法や生成方法は、山を削り大地を詰まらせたり、燃やしたり、あまり好ましいものではないですが、珪藻土と違い樹脂(接着剤)に頼らない数少ない素材で作る塗り壁なので、今後も使っていく事になると思います。

吉田左官さん、ありがとうございました。

漆喰作りは、ワークショップというより、見学という感じでしたが、漆喰作りと並行して、竹炭作りや燻炭作り、また私の環境改善報告もさせて頂きました。

昨年の夏から一年以上、我が家の敷地でゴソゴソやってきた環境改善ですが、上手くいった所と失敗した所、両方ともたくさんありました。
私の今の考え方は、まずは敷地内の雨水や排水は敷地内で全て浸透させる事、同時に空気も通す事を考えて改善を行っていますが、上手くいった原因や失敗した原因を探すのが一番大切な事だと感じます。

今回参加頂いた建て主さん達は、「土中環境」に関心ある方がばかりで、質問や感想やアドバイスなど、大いに盛り上がりました。

次回は、ある建て主さんの家に、他の建て主さん達みんなで環境改善の見学に行く事になりました。
興味がある方がいらっしゃれば、ぜひ連絡下さい!

ついでに行った竹炭作りと燻炭作り。

去年、切り倒しておいた竹を撮りに竹藪へ。

我が家の燻炭器は、あまり大きくないので、竹をカットして燃やしています。

炭は皆さんで山分け。
お疲れさまでした、次回の土壁会もよろしくお願います!