蕨生の蔵、いよいよ今週土壁のワークショップです。
3月8日(土)・9日(日)と両日約30名満席(キャンセル待ち)という事で、みんなで竹編んで、竹小舞をライトアップして、土壁をぬります。
参加者には、竹小舞の美しさや土壁の心地よさを、どっぷりお伝えする手はずになっています。
土壁や竹小舞に興味のある方は、4月6日にも『木組み×土壁』家づくりDAY 2025がありますので、ぜひこちらもご検討ください。
4月6日は、愛知の丹羽明人アトリエさんと合同の見学会です。
蕨生の蔵も見学会会場で、土壁を塗った構造見学会と同時に版築(土の壁)ワークショップを開催する予定です。
手刻み・土壁の家の魅力を知る事が出来る1日です。
これから家作りをお考えの方は、ぜひご参加お待ちしています。
さて蕨生の蔵の瓦屋根は、和形のいぶし瓦です。
屋根瓦には、瓦の材質で「いぶし瓦」と「陶器瓦」があり、瓦に種類で「和形瓦」と「洋風瓦」があります。基本的に私は和形のいぶし瓦です。
屋根の仕様は以下です。
鬼:鬼板新山またぎ(七寸)
棟:一辺三辺(透かし積)
:五寸素丸
袖:並
軒:無地万十

今回の瓦屋さんは、下呂の日下部瓦店。親方は、同級生の今井さん。
@kusakabe_kawaraten
素材や手仕事にこだわった頼もしい瓦職人です。
今回もこの蔵にお似合いの瓦をご提案いただきました。
ありがとうございました。

上からの写真。
普段上から見る事はないですが、日本の屋根は影が綺麗なんですね。


話は変わって、こちらは団子積みの土壁と言われるものです。

現在、4月6日の『木組み×土壁』家づくりDAY 2025の「版築ワークショップ」の設計中でして、阜市立女子短期大学の畑中先生にお話を聞きに行ってきました。

いろんな土壁のあり方を教えていただきました。
昔から作られてきた土壁や土建築に共通する事は、素材を現地で調達する事と、地元の職人を含め地元の人たちと作る事。
いつもは作る物を決めて、どうやって作るかを考えてやってきました。
でも今回必要な事は、これだけ素材が集まったから、これらを使って何が出来るだろうを考えること。
そう考えると、ワラビーランドでは設計した図面通り全く進みませんが、なぜかいつも上手くいく理由が納得できます。つまり、自然の素材を自然の形のまま使えば使うほど、設計した通り進まない。自然の素材で設計通りに進めたければ、自然の素材を設計した形に加工して使わなければいけないという事だったんですね。
この境界線がわかれば、家つくりや物作りがもっと上手く出来そうです。
まさにワラビーランドの土木でやってきたことを、建築でもやれば良いのです。

いろいろお話をお聞きして、「私は真面目に設計しすぎだったんじゃないか・・・」と反省(笑。
ある素材とある技術でもっと自由に考えて物を作らねばと考えさせられました。

では4月6日「版築ワークショップ」で、何が出来るのかお楽しみに。