岐阜の石場建て14 木製建具

現場には建具が入りました。
玄関戸、茶の間の框戸、内部建具は、建具屋に製作して頂きました。
材料は、杉と桧の無垢板と障子紙。既製品とは違いわがままな無垢の素材は、季節によって反ったり狂ったり大変ですが、建具屋が適材適所に素材や納まりを考えて建て付けて頂きました。

建具屋が作る無垢の木製建具の優れている所は、いつまでも使える事。
古民家の建具などは100年超えても、建具屋が調整すれば問題なく使えます。
手作りの家具や、手作りの革製品は、手入れをして愛着が生まれて、永く使いますよね。
伝統工法の家も同じく手作り、そんな家には昔ながらの建具屋さんは欠かせません。
ただ手作りの建具はパッキンなど使用しないので、隙間がゼロにはならず、隙間風は入ります。

一方、アルミや樹脂などメーカーの既製品の建具の寿命は短いと思います。
家電や車と同じで部品供給が終われば修理は出来ず、新商品も次々出て買い替え用の建具です。
気密のよい既製品の建具は、完成して5年ほどはカタログ通りの性能です。
隙間や接合部は、ゴムパッキンやテープに頼っているので、5年すれば劣化して隙間が生じます。メーカーの保証は、2~5年が多いので、多分5年は大丈夫ですが、それ以降は保証期間を延長するか、部品の供給が行われている15年~20年は有償で修理。その後は買い替えです。

隙間風は入りますが、いつまでも使える手作りの建具。
長くは持ちませんが、気密を確保したメーカーの建具。
暮らしに合わせて、選んで頂きます。

こちらは八百津の後藤建具屋さんの工房です。建具の制作現場を見学して、勉強してきましたよ。
僕でも形にはなりそうですが、手間を10倍かけても同じものは作れなさそうです・・・。
大工や左官同様、職人さんの経験を身に付けるには、長い時間とセンスが必要なのです。

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