【ご案内】3月31日 三和土ワークショップ

愛知の茅葺き再生3 現地調査

2017年の冬、初めて建物を見に行きました。といっても、まだ土地・建物 購入前です。

鴨居下でレベルを計り、柱の傾きを調べ、土壁や土台や小屋の劣化具合の確認、茅葺きの見学。
天井や壁をはがせば、素晴らしい梁組が現すこと間違いない雰囲気です。
一言でいうと、予想をはるかに超える良い状態でした。
このような素晴らしい民家に、私が関わってしまってよいのかと思うほどでした。

建て主の予算(土地建物購入費用+改修費用)と、この建物を最大限生かす為、どのような意匠・構造が良いのか、建て主の要望や条件もある中で、プラン作成が始まりました。

当初は、茅葺き民家特有の軸組み構造を、この先如何に残すかという事を考えて、屋根は板金を被せ直すものだと思っていました。しかし、茅葺きを見て聞いて読んで学び、設計が進むにつれて、茅葺き民家の構造はあの柔らかい屋根が前提で成り立ってきたわけであり、茅葺き民家の一番の魅力はやはり屋根である事に行きつく。つまり、茅葺き屋根部分の天井仕上げは、茅葺き現し。
結局、予算計画はギリギリの中、茅の葺き替えを最優先項目として進める事となり、土地・建物 購入への手続きが始まりました。
次回は、2018年夏。ようやく、現場が始まります。

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