【ご案内】3月31日 三和土ワークショップ

愛知の茅葺き再生9 野屋根

いよいよ、茅葺き職人さんが現場に入り、茅の葺き替えが始まりました。
舞台のような屋根屋の足場が木で作られる。
茅が続々と現場に運び込まれる。
いざ自分の現場で茅の葺き替えが始まると、 わかっていましたが、 夢のように楽しいです!!

ワークショップと現場見学のご案内

9月22日(日)13:00-16:00 茅葺きワ-クショップを行います。
また下記日程に、個別で現場見学・茅葺き見学も随時行っています。
・9月7日(土)午前・午後
・9月21日(土)午前・午後
・9月28日(土)午前・午後 
ご興味のある方は、お問合せよりご連絡下さい。


さて、こちら茅です。
昨年秋に、何度か茅刈りの体験に行きましたが、まさにあの山手に生えてたあのただの枯れ草で、今屋根を葺いています。

土着的な建築に設計図なんて必要なくて、ただ素材の居心地が良いように作られていきます。

古い屋根と新しい屋根。
古い屋根は、50年前の稲藁と麦藁で葺かれた野屋根。
新しい屋根は、すすき。

ここ愛知県幸田町は、年間通して暖かい気候である為、麦と米・麦と大豆の二毛作の田畑を、今でもよく見かけます。
この地域の昔の人たちは、長持ちするススキではなく、決して長持たないが近くの田畑の副産物である麦藁・稲藁を利用して屋根を葺いていたようです。このように地域によって、屋根に使用する素材が変わる。素材が変わると屋根の形状や仕事が変わる。そうして、その土地毎の風景や風土が生きていくのですね。

自然に従った「その土地の風景・人々の暮らしぶり」は美しく愛おしいですね。

茅の中から、ガンギ。茅の叩いて、屋根の形状を揃える道具。
道具も買うではなく、その辺の素材で作る(笑)

足場の上は、足の踏み場がないほどの茅で埋もれてます。

足場も野性的(笑)

板金を剥がしては、古い茅を下げて、新しい茅を上げる。


小屋裏部屋の壁・天井は、化粧茅葺き仕上げです。

皮付きの丸太に竹が藁縄で結んである構造。
ルーフィング類はなし。
外から内まですべて野草、厚=500。

その辺の木で柱を立てる、その辺の土で壁を塗る、その辺の草で屋根を葺く・・・。
今までで、一番自然に近づいた家作りです。

その辺の小動物の家作りみたいですけどね (^^)