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愛知の茅葺き再生17 建具

灯りが入り、建具が入りました。
今回は改修の為、柱梁や天井の一部は、黒くなった木部の現しです。
そして、建具は古建具が多いです。新たに製作した木製建具も昔ながらの単板ガラスです。

普段は白木の建具を見慣れているので、黒くなった建具で間仕切った部屋の暗さと障子から入る明るさが、ハッとするほどに綺麗だった。写真には写らない陰に思わず見とれてしまいました。

約150年前に作られた部屋の畳を張替え、襖や障子を張り直すだけで、こうなるんですね。
既製品の金属建具の保証は2年、寿命は20年と言われてます。
100年以上昔の職人の手仕事による木製建具は、100年過ぎても装い新たにして立て付けを直せば、まだ使える上、新しい建具より味わいがある。

木製建具には、寒さに対して縁側や両外付けでとる緩衝空間と障子が必要になる事と、雨仕舞には注意を払う必要があります。しかし、100年住み継ごうとする伝統工法の家において、既製品の建具では都合が悪い。伝統工法の家には100年使い続けることができる木製建具は欠かせない大事な要素の一つだということを、この家を通して改めて整理できました。

居室、障子、緩衝空間(縁)、木製建具。

張り替えた襖。

左から、比較的新しい民家から頂いたの古建具、小屋に入っていた千本格子の古建具、古障子。

特に古いものが残った部屋、この二部屋は特上に良い。

もともと座敷を玄関に変えた空間。
出入口が二個並んだ、変わった玄関戸になっちゃいました(笑)

差鴨居で組んだ壁の少ない伝統工法の家は、建具は意匠の大切な要素。
現段階では頂き物の建具もたくさんりあります。これらの建具は、建具屋さんによる一本一本の手作りです。生活に合わせて好みに合わせて、暮らし始めてから、好きな建具を揃えていく事も、楽しみの一つですね。

四間障子が並ぶと圧巻です。意匠は建具で何とでもなります。

東西の桁行八間を一本道が通ります。
その間の建具は六枚。サッシ、襖、板戸、障子、障子、木建。

外部の木製建具と玄関戸。

片引きの木製建具、もともとの玄関の開口をそのまま生かしたので、この位置なのです。

外部の建具と鎧張り。茅葺きと障子が可愛らしい。

愛知の茅葺き再生と静岡の石場建て、設計例に追加しました。
今週末に完成見学会催します。