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2025 秋の風景

我が家の暮らしの様子を、今までは「自邸」というカテゴリーにしてましたが、これからは「暮らし」というカテゴリーで、書こうと思います。
2年前ぐらいからまとめてみたいと思っていた「家作りと暮らしの関係」についてを、これから実際に手を動かしながらゆっくり書いていこうと思ってます。

 

 

というのも、こんな田舎で宅地や田畑や山などの土地を持ち、それらに関わった暮らしを10年以上していると、どこまでが仕事でどこからが野良仕事の遊びなのか、曖昧になるのです。

また、お米や野菜や果樹など食べ物を生産し藁やもみ殻や野菜くずを集める農作業や、鶏を飼ってくず米や野菜くずや刈り草を餌とし卵や肉や堆肥を得る養鶏や、庭木の手入れや山の木の伐採や建築の端材で集める薪のエネルギーや、山の木やその辺の石や藁や土を使って作る家の修理や小屋作りの建築などなど、これらは縦割りにできない。例えば、農作業していたら家作りになっていたり、薪集めになったりするので、曖昧に横で繋がっていくのです。

そこで、これらの仕事と遊びや農作業と家畜と山仕事と家作りの曖昧な所を一つにまとめようと思うと、「暮らし」という言葉がしっくりきます。
暮らしは、お金を得る目的ではないけれどお金に頼る部分を減らす意味では仕事でもある。また、日々暮らしを積み上げることによって、その地域の自然にならった風景が生まれていき、その姿に喜びを感じることは大いなるお遊びでもあるのです。

 

 

さて今年も稲刈りが終わり、田んぼが終了しました。
時間がかかりましたが、インターンの方にも助けられて6枚の田んぼで約玄米3t分の籾を収穫しました。
しかし籾の置き場もなくなってきたので、田んぼを1枚畑に替えて、夏は大豆を育てて冬は小麦を育ててみようかなと思っています。大豆と小麦があれば、みそやしょうゆ、パンや豆腐、麦わらの造作材と屋根材と初夏の堆肥の炭素分、鶏の餌としてのふすまや大豆カスなど、欲しいものがたくさん手に入る。問題は時間。とりあえず、今年は麦を播く時間がないので、来年考えることにしましょう。

 

 

 

 

 

稲刈りの後は、藁を切り刻んで田んぼにバラ撒いて秋起こしをします。
こんな感じで藁束を突っ込むと刻まれた藁が飛び散っていきます。

 

 

 

こちらは、今年新たに作り直した稲架小屋です。
稲架とは稲を干す架台でのことです。
また別で稲架小屋の記事を書きますね。

小屋の中にある袋には、切り刻んだ藁が入っています。
この切藁は、この1年間の土壁の現場の泥を練り直す時にも使いますし、鶏の糞を堆肥化する為の炭素分でもあります。また、環境改善の落ち葉のストックも大事ですが、切藁も使いやすくておすすめです。

 

 

稲刈り中の鶏。鶏も稲刈りの匂いにつられて穂を食べにきます。
この娘たちは古株ですが、半年前に来た娘たちは毎日卵を産んでくれるようになりました。

 

 

 

 

今年は鶏小屋の増築やゲストハウスの修理で畑は随分サボってしまいました。
来年も引き続きゲストハウスとコンポストトイレの堆肥小屋も作ってしまうと計画なので忙しくなりますが、来年こそはもうすこし畑を頑張ってインターンに来ていただいた方の食材を確保しようと思っております。

 

 

 

 

ここに戻って16年が過ぎましたが、年々心地よい場所が増えてきました。
「自然」と「時間」を前にすると、私がやっている事はホント些細な事だと実感します。

野良仕事時間が待ち遠しい。