【ご案内】3月31日 三和土ワークショップ

一宮の石場建て4 気候風土適応住宅

一宮の石場建てが、サスティナブル建築物等 先導事業(気候風土適応型)に採択されました。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house04_hh_000773.html

内容は、地域の気候風土に応じた木造住宅の建築技術・工夫による低炭素化に関わる先導的な技術の普及啓発に寄与するリーディングプロジェクトを広く民間等から提案を募るというものです。
気候風土適応住宅については、職人が作る 木の家ネット解説チラシ をご参考下さい。

私にとって、建築のサスティナブル(持続可能)は、長く愛され 住み継がれる家である事です。
その為に必要な要素は、自然と素材を大切に 心地よい家族の時間を育む器である事、地域の気候風土において 昔の家のように100年長持ちする家である事だと考えています。

市内の準防火地域に立つこの家には、3つの庭があります。窓は緑の庭に向けることで、家のどこからも自然を感じられ、心地よい家族の時間を育みます。
家の構造は、土壁とたくさんの天然乾燥の木です。表面だけでなく内部まで自然の素材と時間をかけた工法にこだわる事で、時間とともに磨かれ、家族から愛される家に成長します。
合板や筋かいやボルト類は使いません。家の柱梁が空気に触れて呼吸できるよう、出来る限り真壁・石場建てで作る事が、家を長く持たせる方法だと考えています。

建築の省エネ法が義務化される2020年以降も、日本の風土で育った民家を残していけますように。

木造二階建て/延床面積116.0㎡/建築面積88.97㎡
UA1.11[6地域]/開口面積22.7㎡/外皮面積297㎡/開口部比率7.6%
天井/ウッドファイバー90mm+無垢板10mm
壁/フォレストボード20mm(外断熱)+土壁左官仕上げ ※一部内外真壁
床/ウッドファイバー40mm+無垢板45mm ※一部無断熱土間
開口/樹脂金属複合(防火戸) ※一部木製建具