隣地との境に土留めの擁壁と平場が出来たら、次は道路との境に石積みの擁壁です。
今回は、建て主(棟梁)が石を持ち込んで、基礎屋さんに積んで頂きました。
当初、基礎屋さんは「やった事無いから、自分でやれー!」と言ってましたが、結局は手際よく体裁よく仕上げて頂きました。棟梁も、行ったり来たり、積んだり下ろしたり、進んでるのか戻っているのかわかりませんでしたが、手伝っていましたよ。
おかげで、既製品のコンクリートブロックや打ちっぱなしコンクリートにはない、手仕事の温かみを感じます。これから立つ伝統工法の家もこの石積みも、時間とともにこの通りに豊かさを与えてくれたら嬉しいですね。
さて、こちらは基礎です。
今回はべた基礎ではなく、布基礎です。
1Mすぐ下が良い地盤の土地なので地盤改良を無しでいく為、土間は三和土で仕上げる為コンクリートで地面を覆わない為、布基礎埋設仕様 三和土仕上げの石場基礎です。
本当は、コンクリートの基礎を無しにすばよいのですが、そこまで恵まれた地盤ではなかったので断念。たまにお問合せでも、基礎のコンクリートを使わずに出来ますかと聞かれますが、支持力が足りなかったり、支持層が斜面だったりで、なかなか条件に合う土地が無く、地震の度にビクビクするようなリスクも取りたくないのが現状です。
いつかは、柱状改良にコンクリートの基礎無しで、礎石直置きでやってみようと考え中です。
こちらは下屋の独立の基礎の捨てコン、見えている丸は松杭。
基礎屋さんのご提案で、松杭も打って頂きました。
今回は傾斜地という事もあり、道を挟んで小学校と保育園がある人通りの多い場所という事もあり、そして建て主が棟梁という事もあり、手間のかかる土工事の計画になってしまいました。
計画もほとんど余裕なく心配なところも多々あり、実は気が重かったのですが・・・、経験と技術もあり職人気質の素晴らしい基礎屋さんのおかげで、クリアできました。
毎回毎回、職人さんに助けられて仕事が出来ている事に感謝です。
ありがとうございました。
さぁ、次は礎石の据え置き、三和土ワークショップ(?)です!
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