恵那の石場建て・船頭の土壁 設計例に追加しました

名古屋の石場建て

2021年5月竣工/名古屋市緑区
[内外真壁石場建て/厨子二階:98.5㎡(29.8坪)]

大工 紬建築   柴田旭 
左官 吉田左官  吉田有祐
設計 水野設計室 水野友洋

建物概要

市内での土地探しから始まった石場建て。建て主は32歳の若い大工。
構造は、棟持ち柱と地棟の丸太に登梁の出し桁。壁は内外真壁で豊田黄土の大津壁。開口部は全て木製建具、土間は三和土とした。1階生活スペース16坪、2階小屋裏スペース14坪、伝統技術がつまった小さな住宅。

今までで一番人通りの多い所での建築だったが、たくさんの人に伝統工法の工事風景を見て頂くことが出来、また今でもこういう建物が作れる事を知って頂くことが出来、達成感を感じてます。
また道を挟んで保育園と小学校があるのですが、1年以上も前から、三和土の土間を叩く様子、竹を編んだり泥を塗ったりする職人の姿、土の匂いや木の匂い、鑿を叩く音や鋸の音など、子供たちの五感の記憶に確実に刺させたと思います。

棟梁(施主)もお疲れさまでした。30歳で初めの墨付け手刻みに挑み、無事形になって良かったですね。今後も志を持った若い職人さん達にもまれながら、家作りをやっていきたいと思いました。伝統工法を仕事にしているまたは仕事にしたいという若い方、ぜひご連絡下さい。

 

 

1.竣工風景

 

 

2.施工風景

 

 

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