9月15日(日) 根の上の石場建て見学会

名古屋の石場建て6 三和土と礎石

基礎工事の様子です。
今回の流れは、「 造成 → 石垣 → 布基礎埋設 → 礎石据え → 土間三和土仕上げ 」です。

こちらは出来上がった基礎です。
支持層が浅かったため、杭地業や地盤改良は行わず、布基礎埋設です。

こんな感じで、鉄筋コンクリートの布基礎が埋設してあります。

さて次は、岐阜の中津川の石切り場です。
今回の礎石は、この蛭川御影と言われる岩を加工したものを使います。
というわけで、石切り場に直接引き取りに来ました。いろいろスケールが違いますよね。

現場に戻って、礎石の据え置きの様子です。礎石の作業も、大工仕事。
大工にとっては石を揃えるより、柱で調整した方が楽ちんなので、どんどん進みます!
法面に立つ縁側の束石はかなり大きですが、松杭の上に豪快に置きました。

礎石と延べ石の据え置きが終わり、砕石を敷いたら、いよいよ三和土作業です。
今回も土は、近所の泥コン屋の三和土土と石灰です。小雨が降る中、水分は雨頼み!
ミキサー2台体制で、土を量産して、作業進行中です。

15坪を4人で2日間。
今回は天気の事もあり、ワークショップもある為、3日仕事です。
私も4回目の三和土となり、ずいぶん土の感触も覚えました。しかし、今回は野ざらしの屋外という初めての条件なので、どんな硬化状態が見られるのか、楽しみです。

なかなかのいいチームで、新しい事に挑戦出来て、楽しみな現場です。
今回の基礎は、通りを行く人が、二度見するような素敵な基礎が出来るはず!
ちなみに、なんと、石は全て錆石のはずが、礎石と延石の色が違うというおちゃめな感じでーす!

明日の27日(土)のワークショップは、長雨の前の最後の晴れ間に恵まれそうで、参加定員にも達しまして、ワイワイ作業が出来そうです!
駐車場等は準備できませんが、もし見学希望の方がいらっしゃれば、連絡下さい。

土壁会のお知らせです。
次回は、7月25日(土)・26日(日) 刻みワークショップ。
紬建築の新城の刻み小屋で行います。
こちらも、お申込みお待ちしています!