実施設計・本見積もりを作成する為の解体工事が終わり、現在実施設計中です。
解体中に思う事ですが、合板(ボード)と樹脂(ボンド)でリフォームされた在来工法の部分は、ゴミも多くて解体作業も大変なのです。それに比べ、木と土で作られた伝統工法の部分は、ゴミも少なく解体も楽なのです。
現在の合板と樹脂で作る在来工法の家作りは、長く持たないのに壊す時の事や処分の事を考えていない。安く早く完成した時に綺麗に見せる事だけを考えすぎているように感じてしまいます。
それに比べ、木と土など自然素材で作る伝統工法は、永く持たせて、解体と再利用しやすく処分もしやすいように、手間と時間をかけて作られている。
建築に関わる人達は気づいているのですが、 建築のゴミは大変な事になっていきます。解体を見るたびに、できる限り合板と樹脂を使わない家作りを続けていこうと思います。
さてボリューム満点で、頭の中がパンク寸前ですが・・・、そろそろ実施設計も大詰めです。
この民家の良い所を最大限生かして、これからの暮らしと強さと予算に合わせていく作業は、新築にはない難しさがありますね。悩んでばかりで中々進みませんが、頭の中ではいい具合に出来上がってきました。
今後は、各務さんに見積もりを依頼し、工事金額がOKとなれば工事開始です。
この民家の和室は、細かい意匠が面白いです。
やれと言われるとゾッとしますが、昔の人たちのオシャレだったんでしょうね。