愛知県幸田町にて、茅葺き民家の再生が始まります。
石場建てのまま「木組み」と「土壁」を改修し、「屋根」を茅で葺き替え元に戻します。
この仕事に行きついたきっかけは、2017年の春に近所の茅葺き民家の解体現場を見た事でした。本物の日本の伝統的な民家の解体現場は、生き物が壊されているような痛々しさと、今の私では到底真似できない昔の人たちの素晴らしい建築技術を見せつけられた、衝撃的な場面でした。
それ以降、茅葺き民家を建築物として見るようになり、茅葺き民家など伝統的な民家を残す役割は、建築設計に関わる私ができる唯一の社会的な事柄と想うようになりました。
あの解体から約2年、
やっと茅葺き民家を残す土俵まで上がれた事は、夢がかなったかのように嬉しいです。
既に、一部解体から現場調査、耐震診断から意匠・構造の設計も乗り越え、仕事をして頂く職方も決まり、いよいよ金額調整も大詰めです。さぁ、四月から動き出しますよ!
建築 山七建築工房 佐藤さん
屋根 飛騨かやぶき 杉山さん
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