建方の様子です。
今回、施主兼棟梁の柴田君が一人で墨付けし、仲間が刻みました。
最初から一棟墨付けするのは初めてとの事でしたが、自分の家という事もあり、本人も挑戦可能な事は全てやりたいとの事で、こちらもどんどん難易度上げていきましたが、本当に美しい軸組みが建ちました。
「100年住み継ぐ家を建てます!」、「100年後の古民家造ってます!」と言ってる以上・・・、
100年後に私が設計させて頂いた家を、世話してくれる職人さん達がいて頂かなくてはなりません。
これからも若い大工さん達と、石場建てに挑戦して行きたいですね!
今回も意匠は2階建て、構造は平屋です。
1階は16坪、2階14坪、4間×3.5間。
基本的に1階で全ての生活が完結する、小さな住宅です。
柱や脚固めは桧。地棟には棟持ちの柱が三本。
差鴨居は地松、今回床板は1.2寸の松の板です。
野物の地棟に、5寸勾配の登梁構造です。
濡縁には丸桁、柱脚は自然石に光付け。
小さい家なので継手は少ないですが、差し物ばかりの田の字の木組みです。