【ご案内】12月8日(日) 三和土ワークショップ

愛知の茅葺き再生11 茅葺き

屋根仕事も棟の板金が外され、いよいよ黄金の屋根の完成が近づいてまいりました。

上の二枚の写真は、下から葺き上がっている様子です。
黒い茅は昔の小麦の草屋根。70年前に板金を被りましたが、その後も火を焚いていたおかげで、昔のまま残っています。山のようにたまった煤で、全身真っ黒です。

下の写真は、棟の板金を外した所。何十年ぶりかに茅葺きの小屋裏に光が入ったよ。

初めて茅葺き職人とお話をした時に一番印象に残った言葉があります。
それは、茅葺き屋根に必要な物は「通気性」だという事。

一瞬よくわかりませんでした。雨の進入を防ぐ為の屋根に通気性があったら雨漏りしない・・・?
でもすぐに意味が解りました。なんで通気性があって雨漏りしないかは解りませんでしたが、屋根を長く持たせる為には、茅を乾かす為の通気性が一番必要なんだろうなと!

私は、伝統工法の要は、構造即意匠の「真壁」だと思っています。
構造が空気に触れる「真壁」こそが長く持つ為に必要な事であり、「茅葺き」はその先にいる。
「真壁」の為に、手刻み木組みがあり、石場建てがあり、土壁や板倉があると思っています。

例えば壁を防水シートで守るのではなく、濡れたり湿気た後に乾きやすい構造にすること。
今の通気工法では乾きやすいとは思えませんし、そもそも石油製品である防水シートを釘で打ち付けたところで、地震などを経験しながら何年持つのか良くわかりません。

どこまで求めるのかはそれぞれですが・・・、
草を屋根という構造として、雨にさらして何年も持たせる茅葺きの伝統的な技法が好きです。

新しいススキを主に使いますが、古い麦わらものべ茅として使っています。
茅を竹で留めて藁縄で締めての繰り返しで、60cm~70cmの厚みの草の屋根が構成されます。

見てるだけでも楽しいものです。

大工仕事も再開しました。