2月
お施主様と八百津の山へ木を伐りに行ってきました。
この家の柱梁の構造材や、仕上げの板材に使う木です。
ここは天然林なので、発芽した年代によって太さもバラバラですし、杉や桧が適当に生えています。人工林の場合は、人の手で苗木を植えているので、太さはほぼ同じで、規則的に並んでいます。
お施主様も、木こりさんに教えてもらいながら伐採中。
僕は、枯れ枝集めて炊きもの係。
今まで50年以上生きてきた木を切る瞬間に立ち会うと、「家を作らせていただく」という自然と素材への感謝の気持ちが溢れてきます。このような素材を使って家を作る時に、デザインとか家の性能とか言ってることが、ちっちゃなことに感じますね。
お施主様にとっても、自然や素材を実際に見て知る事はや、職人さんと実際に話して知る事は、家への愛着を持ってもらう為に一番大切なことです。
製材され値札をはられて並んでいる木は商品としてみてしまいますが、山で見る気はお施主様にとって、これから一緒に暮らしていく存在ですからね。
木が倒れる瞬間。
葉っぱの雪が舞い上がり、木々の隙間から漏れる光に反射して、とてもきれいな時間でした。