豊田の石場建て 7月31日・8月1日 構造見学会と竹小舞ワークショップのご案内

風の森の土壁6 丸太を持ち込み製材する

春に大工の遠藤さんより、昨年冬に皮むきして、天然乾燥させていた丸太を、いよいよ製材するとの連絡が入ったので、見学させて頂きました。

製材させて頂く場所は、遠藤さんの刻み小屋から徒歩3分の製材機をお持ちの建築屋さんです。
今回は、丸太を三本挽きます。

すぐそこですが、まずは丸太を移動します。

両端は落す。石や土が付いてると刃が傷んでしまいますからね。
準備が整ったら、丸太を製材する送材車まで移動。
ここからは、3本ある丸太を実際に見比べながら、どの木をどこに使い、どこを見せるかなど、あーでもないこーでもないと議論し決めます。

山で木を選ぶのも楽しいですが、製材で木をどう使うか考えるのも、大変楽しい。

ついでに、堅木も楔や栓を作る為に割っておくとの事。
その辺の山で切られた堅木です。
乾燥しやすくする為に、二つに割ります。
これだけあれば、木組みの家を10棟以上は建てられますね。

製材終了。
材木を積んで、刻み小屋へ帰ります。

しかし長閑な景色ですね。この先は行き止まりで、車はほぼ通らない。
田植え前の水を張った田んぼと、山桜。数十年前からこんな景色なんでしょうね。

はい、赤身の張った綺麗な桧ですね。
パッキパッキに割れています。
良い木が選べて、良い製材が出来て、きっと良いものが出来ますね。

桧の脚固めや梁も続々と刻み小屋に入ってきました。
柱や梁桁、足回り、全て東濃桧の天然乾燥材。
桧の梁もキレキレです、
さぁいよいよ、刻みが始まります。

今回、遠藤さんの材木調達にいろいろお付き合いさせて頂きましたが、私自身とても勉強になりました。いろいろ相談できる製材屋さんも紹介して頂きましたし。大工さんと建築士、初めてはお互いに心配な事や大変な事が多いですが、環境を変える事は必要。こうして、あたらしいチームが出来ていくんですね。

さて伝統工法の家作りは、手刻みなど職人の手仕事だと言ってきましたが、素材の生産・調整の期間も、伝統工法の家作りの大切な要素だと実感しました。

現在一般的につくられている在来工法の素材は、工場で作る同一規格同一品質の既製品ですが、昔ながらの伝統工法の素材は、素材ごとに生産・調整の仕方が変わり、自然に逆らわず調整するので仕上がりも不ぞろいの自然の素材。

既製品と自然素材は、手刻みとプレカット以上の差を感じた。