「石場建ての小冊子」資料請求

船頭の土壁4 建前

建前初日です。
今回は、石場建てではなく、コンクリート基礎なので、土台はコンクリートに緊結して、建てていきます。セオリー通りの田の字の総二階で、通し柱九本を胴差で繋ぎます。妻行通りは、前日に地組をしておき、妻行を起こしながら、桁行を差していきます。

 

今回は、地下RC地上木造二階での三層の混構造なので、許容応力度計算となり、金物ボルトや合板もしっかり使用します。変形は必要のないですが、構造即意匠の為の手刻み木組みです。

もともと名古屋城のお堀の内側だったそうで、名古屋市内にも関わらず地盤は良い。地名の丸の内に恥じない意匠を目指しています。

さて、前日の地組の様子です。

 

妻行は3枚。
では、棟梁の声掛けのもと、1枚目を建てていきます。

 

2枚目。

 

3枚目

 

桁行を繋いでいきます。

 

今回の見せ場の一つ、外部の真壁納まり。

パッキンの石は、厚二寸の水勾配、巾木は石貼り。五寸の土台も水勾配。
濃いめの和です。

 

 

二日目

 

見せ場の一つ、十文字の太鼓組です。

 

敷地はパンパンですが、庇は出す。
町屋のように、三尺間隔で腕木を出します。

 

胴差レベルも三面腕木で、庇を回します。
避けがちな総二階ですが、総二階ならではの意匠がある。

 

いよいよ垂木です。

 

屋根回り、しっかり遊んでる(楽

 

今回は屋根構面の合板も外せなかったのですが、二寸の垂木を両側で二.五分づつ尺って化粧の野地を打ち、残りの一寸五分の垂木に合板を打ちました。
仕様規定や許容応力度計算で、構造即意匠に立ち向かうには、限界を感じます。

建主様、上棟おめでとうございます。

 

若い大工たちは、刻み漬けの毎日が楽しくてしょうがないらしい。
黒川棟梁、ボロボロになりながらも(笑、建前やり切って、ホントお疲れさんでした。

ここまで一生懸命にさせてくれる「大工」という仕事は、つくづく良い仕事だと思う。
大工を目指そうか迷ってる若手の皆さん、どんどん飛び込んでいこう。
心の広い親方達が、受け止めてくれるから大丈夫!