一宮の石場建て9 竹小舞

建て方後に、貫を差して楔で締められた木組みの軸組みは、竹で小舞を掻く作業に入りました。

竹の搬入、今回は三河の竹と麻紐を使います。
竹の先を加工し、柱に溝を掘って、縦を編んで横を編みます。

竹を編む作業や、次の工程で泥を塗る作業は、建築工事の中でいつも特殊な時間に感じます。
手作業で進める竹編みは、自然の形のままの竹を使い、野良仕事のように牧歌的に作業が進む。

一日の作業が終わった夕暮れ時に、竹が編まれた家の中に立つと、小舞を通り抜ける風や格子状の竹の影が、身体を透過していきます。どんな素晴らしい建築の空間よりも、伝統工法のこの時間に勝る心地よさはないと思ってます。
自然の素材は季節によって見せてくれる姿が違うのようで、秋の小舞も好きですが、初夏の小舞もいいものです。

構造見学会も天気に恵まれ無事に終わりました。
これから家を作る方、既に作られたお施主様、同業者の方や学生の方など、何人もの方とお話ししっぱなしの2日間でした。私にとっては、異なる立場の方が考えている伝統工法のお話を聞く事が出来る貴重な時間で、いろいろ考えることが出来ました。
「くむんだー」のおかげで半日以上滞在して頂ける方もいたり、初対面の方同士が意気投合してお食事を一緒にしたり連絡先交換したりと、普段の見学会とはちょっと違い木組みや土壁が好きな人たちの集まりのようでした。(^ ^)

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