【ご案内】3月31日 三和土ワークショップ

愛知の茅葺き再生10 草屋根

茅葺き職人さんが入り半月以上が経過しました。
南面が葺き終わり、茅の窓が出来上がりました。

来週は、茅葺きワークショップです。
まだ、空きはありますのでご興味のある方は、ぜひ遊びに来てください。

ワークショップと現場見学のご案内

9月22日(日)13:00-16:00 茅葺きワ-クショップを行います。
また下記日程に、個別で現場見学・茅葺き見学も随時行っています。
・9月21日(土)午前・午後
・9月28日(土)午前・午後 
ご興味のある方は、お問合せよりご連絡下さい。

明かり取りと煙抜きの窓です。
雑木の枝で作ってある様子が、本当に鳥の巣のようです。
とりが雨宿りに来そうです、中には入ってこれないようにしないといけませんね。

茅葺きの屋根裏部屋の様子です。
壁天井が野草の屋根裏部屋には、窓から青白い光が差し込み、心地良い風が流れています。
すごく贅沢な空間です。きっと、雨の日はもっといいんでしょうね。

こちらは、東面。
新たに板金を剥がしたところです。

茅の外部の仕上げは小麦です。焦げているように黒くなっています。
これは、炭化しているのですが、板金を被った状態で火を焚いていたことがわかります。
近所のおばあさんが、子供の頃から板金を被っていたとおっしゃっていました。
板金を葺いたのは70年以上前という事、おそらく戦時中に葺かれたのでしょう。

という事は、もちろんこの茅や竹や藁縄は、その当時の茅や竹や藁縄です。
麦わらや稲わらが70年以上経っても、まだしっかりと残ってるんですね。
職人さんに聞くと、新しい茅や竹よりも、燻された古い茅や竹の方が、虫害にあう事もなく状態が良いものがあるので、再利用して葺きなおすとの事です。

今では、茅葺きの葺き替えは何件かありますが、多くの茅葺きは解体されています。
今回のように、板金を剥がして茅を葺き直す事は珍しぐらいで、新築はよく解りません。

半世紀以上放置されている全国の茅葺き民家の寿命も、あと数十年なのかな。
一軒でもの多くの茅葺き民家を再生したいと思う。
茅葺き屋根のお悩みは、ぜひご相談下さい。