【ご案内】3月31日 三和土ワークショップ

愛知の茅葺き再生14 竿縁天井

愛知の茅葺き再生、大工仕事進行中です。
既存を残しながらの民家再生は、手間がかかりますね。

解体時にとっておいた三本の竿縁も、玄関の大戸の鴨居もそのまま利用です。
そういえば、小舞の竹も荒壁の土も、屋根の茅も再利用しました。
そんなこと言っていたら、この民家自体200年も経過したのに、まだ今から使います。
ついでに、今私が住んでいる自宅も、私の祖父の祖父が建てた民家で私で5代目です。

一つ言える事は、真壁造りの石場建て(伝統工法)は、永く持つ。
素材と技術と家族から愛される美しさを備えていれば、200年大丈夫だと思う。
現代工法の家は、100年どころか50年で費用を払って処分する自然に還らないゴミとなる。

初期費用が2倍かかったとしても、耐応年数は4倍。
職人の技術によって生かされる本物の素材に包まれた暮らし。
日本の気候風土に適し、数世代の家族から住み継がれ愛される家。
最後には自然に還る素材で構成され、環境負荷の小さい家づくり。

戦前の70年前までは、ほとんどが伝統工法の家でした。
永く住み継ぐ伝統工法の家が、これから見直されていけばと願っています。
心から良いと言える事が仕事になって、有難いと感じるこの頃です。

床板は、桧の27mm。式台は栗のはつり仕上げ。贅沢な仕様です!

この現場では、親方の佐藤さんと、アキさん・トモコさんの若い二人の女大工さんが、丁寧な仕事をして頂いています!