【ご案内】3月31日 三和土ワークショップ

2/3(土)完成見学会 恵那の石場建て

完成見学会のご案内です。

職人の手仕事で作られた「手刻み・土壁・石場建て」の家です。

夫婦とお子さん4人暮らし、24坪の平屋。南北の掃き出しの窓からは、里山の絶景が見渡せます。
コンパクトですが、リビングには薪ストーブ、子供室2室とパントリーも備え、小屋裏空間を最大限に生かした構造です。

寒い地域なので、屋根・壁・床にはフォレストボードでしっかり断熱をしています。冬は障子を閉め切って薪ストーブで暖め、夏は風を通す。
コンクリートや金物ボルト、プラスターボード・ビニールクロスなど、将来土に還らない建材を極力使わない「自然素材の家」です。

何より大切にしたのは、周囲の景観を壊さないように、昔からここに建っていたかのように、お隣の民家と同じ屋根形状・同じような外観としました。

① 味わい深く古くなる自然素材の家作り
② 地震や災害時にも維持管理しやすい真壁構造
③ 地域の気候風土に寄り添い、自然を活用する暮らし
④ 作る時も解体する時も、省エネでゴミの少ない家
⑤ 日々手入れをすることで育ってく、石場建ての家と環境改善した縁の下の土。

こういった小さな積み重ねが、永く住み継ぎ、家族の記憶の器へと育っていくと考えています。

こんな家作りに興味のある皆さんのお越しをお待ちしています。まだまだ家作りの予定が先の方、民家再生を検討中の方でも、大丈夫です。
また、大工や左官や土木の職人になりたい若手の方、伝統工法の設計をしたい若手の方、お待ちしています。

 

日時

2月3日(土)
① 9:00-10:30
② 10:30-12:00
③ 13:00-14:30
④ 14:30-16:00

※ 伝統工法の新築・改修を、ご検討の方を優先的にご案内させて頂きます。
※ 各時間帯3組づつのご案内、棟梁の遠藤さんと左官の吉田さんと3人で対応いたします。
※ 小さなお子様の入室は、ご遠慮ください。

場所

恵那ICから車で約20分ほどです。
詳細な住所・駐車スペースは、申し込み完了後にご連絡します。 

お申込み

お問合せより、下記項目をご連絡下さい。

1.氏名
2.住所
3.携帯電話
4.参加人数(大人・子供)
5.参加希望日時
6.コメント

 


 

大工と左官が、ほぼ終わりました。

正面から。下見板張りササラ子仕様、鏡板と濡れ縁が入ります。

妻側は焼杉貼り、お隣の古民家と屋根が連なる計画です。
10年もすれば、昔からここに立ってたような、風景の一部になりますように。

木と土で構成された茶の間。調湿性・蓄熱性は抜群です。
障子を入れて断熱性・機密性を上げて、冬は薪ストーブで温めます。

荒壁 真壁板張りの子供部屋。
子供たちは、毎朝この窓から山の景色をみて育つのですね。

玄関ホール、正面は子供室と居間への動線、手前右はパントリーへの動線。

寝室と、作り付けの収納棚。

荒壁下地中塗り手形仕上げ。

外壁貼りの仕事風景

荒壁の外に断熱材を入れて、大壁の板張りです。

軒の出は五尺。深い軒が外壁を雨から守る。

石場建ての縁の下は、陽と風が抜ける事で、白蟻や湿気から家を守る。
総赤身の厚板は、10年30年50年と時間とともに味わい深まり、100年後には古民家になる。

外壁の下見板張りは、お隣の古民家の外壁を参考にしました。

内部の造作工事。
今回は地盤も良く、建物も整形の単純な形。
荒壁と木摺りは、耐震要素である復元力特性と建物の重量と、間取り都合手間都合で、一定のルールで使い分けました。

単純な構造とロスの無い造りとすることで、材料や職人の手間を減らして、限られた予算内で伝統工法の家作りを実現する。といっても、全て自然の素材で作り、日本の気候風土で100年持つ家作りは最低条件。

木摺りから漏れる光。
本当の伝統工法の家作りは、隠れてしまう下地こそが、ただただ美しいのです。

 

伝統工法の家作りが、家作りの選択肢の一つとなるよう、一人でも多くの方に知って欲しい。
そしてこれからは、予算や省エネの面からも、本当に求めている方や届けたい方の為の伝統工法の家作りを考えていきたい。

では、見学会でお待ちしています。